Romances sans paroles
井上春生 × 鈴木祥子
製作:HUGMACHINE
配給:UPLINK
2008〜2009公開
2008年初夏。フィルムメイカーの井上春生からミュージシャン・鈴木祥子に一台のハイビジョンカメラが預けられた。
それから1年後、彼女のセルフ撮り中心のライブ、コンサート、スタジオなどの風景が綴られていくドキュメント「瞬間と瞬間の記録」が完成した。怒り、悲しみ、女性、亡き父、絶望、そして歌と希望。ミュージシャン鈴木祥子がカメラに焼き付けた一年の断章。
映画は、日常のなすがままに撮影された映像で彼女の内面から滲み出た言葉がつづられていく。
鈴木「井上さんからカメラを預かって、ほぼ1年間自分撮りをしました。SANYOのXACTIという拳銃のような小さなカメラです。ぜんぶ自分の部屋で撮っているので閉塞感があります(笑)。撮影期間にいろんなトラブル等があり、映画でもクラいことばかり喋ってます。その閉塞感がちょうどよかったというか、喋ってる内容に合っている、と思います。あと父親、という、自分の創作にとって重大な役割を果たした存在とその死について、たくさん考えることができました。井上さんとは何度もやりとりをして、公開まで、そしてDVD、サントラ、写真集まで出すことができたのですが、<喋る>っていうのは本当、偉大な精神活動だとおもいます。」(舞台挨拶より)
鈴木「カメラはそこにノイズをもちこむというか、見えないから致命的、であったことに見る、視るというヒントを与え、見えないから救い、だったことにはキビシい現実を突きつけます。ということはどういうことかというと、結果的に<知る>、という果実があたえられ、それがいいことでも悪いことでも向き合うチャンスになる―というのがいちばんの発見でした」(舞台挨拶より)
誰もが見たことのない鈴木祥子の素の姿を記録した映画を通して、感じる日常の目映い瞬間が刻印された。
井上「吉祥寺や表参道の裏手にある喫茶店で、いろいろ話しました。で、何度かやりとりをして、ライブも撮って、一年経って、まず、何が写っているかわからない(笑)。鈴木祥子さんという稀有な女性アーティストが日記映画を撮った、あのアメリカの前衛詩人・映画作家のジョナス・メカスと同じテイストで、しかも音楽がブーストされてくるという、150時間くらいあった日記を70分に、贅沢な走馬灯です」(舞台挨拶より)
2009年7月25日(土)~8月7日(金)UPLINKファクトリーから全国4館公開。
鈴木祥子PROFILE
1965生まれ。1988年、EPICソニーよりシングル「夏はどこへ行った」でデビュー。日本を代表する女性のシンガーソングライター。中学の頃からピアノを習い始め、高校時代になり一風堂の藤井章司に師事しドラムを学ぶ。卒業後、原田真二やビートニクス(高橋幸宏・鈴木慶一)、小泉今日子のバッキング・メンバーを経る。エピック・ソニー、ワーナーミュージック等のレーベルより、14枚のオリジナル・アルバムを発表。またソングライターや、サウンドプロデューサーとして小泉今日子、松田聖子、puffy、金子マリ、渡辺満里奈、坂本真綾、川村カオリなど、数多くのアーティストを手がけている。
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romances sans paroles
~bande originale du film~
- I’LL GET WHAT I WANT(超・強気な女)
- 風に折れない花 (Live/21 Dec.2008)
- I’LL GET WHAT I WANT(超・強気な女) (#piano solo)
- 水の冠 (Live/21 Dec.2008)
- my love,my love (Live/21 Dec.2008)
- THE GOLDBERG VARIATIONS Theme:Aria
- TRIBUTE TO 和泉式部 (Live/22 Mar.2009)
- 忘却 (Live/21 Dec.2008)
- Love Child (Live/14 Feb.2009)
- DO YOU STILL REMEMBER ME?
- I say a little prayer (Live/22 Mar.2009)
- ブラウン管の告白 (Live/22 Mar.2009)
- I’LL GET WHAT I WANT(超・強気な女) (Live/22 Mar.2009)
- 無言歌
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